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マーケティング不要?

こんばんはほんだです〜

「どうしてマーケティング活動が必要なの?」

先輩からの質問に言葉が詰まった。

そして、ぼくは「顧客のニーズを見つけて、満たしてあげる必要があるから・・・ですかね?」と答えたが、

「教科書の言葉はいらない。」と突き返されてしまった。

個人的には腑に落ちて回答した答えだったが、
先輩の言わんとしていることは理解できた。

おそらく、「本質がわかってない」ということだろう。

そこで「どうしてマーケティングが必要なの?」の本質を自分なりに考えてみた。

結果、

「人間が複雑な生き物だから。」
というところに落ち着いた。



以下その理由。




◆複雑ポイント1:人の気持ちは時間と共に変わる


そもそもマーケティングという意味だが、「マーケット」+「ing(進行形)」
つまり、「リアルタイムで動き続ける市場」のこと。

これだけで、ほぼ合点ついた。

市場は変わる、もっというと市場が変わるのではなくて、「顧客の気持ち」が変わる。

現代の人間は毎秒4000万もの情報を受け取っていると言われており、
そのような環境で気持ちが変わらないほうがおかしい。

朝と夜で考えていることの違う人たちが、1年、2年経過した時は、
全く別の人間にだってなっている可能性がある。

だからこそ、「今、人々が欲しいもの」を探し当てる必要がある。





◆複雑ポイント2:人は自分をよく知らない


気持ちが移り変わったところで、本人に聞いてしまえばいい。

しかし、そうは思っても人間は素直に答えてくれない、
というか「答えが自分でもわからない」のが人間だ。

人間の脳内には無数の情報が入り混じっていて、それらを正確に紡ぎ出すことさえ難しいのにもかかわらず、

その上、現代人は必要なものなどほぼ揃っているので、
不満や要望なんて一瞬で忘れる程度のものばかりなのだ。

それよりも昇進や、恋愛、お昼に何を食べるかのほうが彼らの中では重要だ。

そんな状況下で答える彼らの要望は表層的であり、あまり深く考えられていない。

だからこそ企業はその要望の「裏の意味」まで感じ取らなければならない。



同時に「自分のことをよく知らない」ということは、企業の中の「人」にもいえる。
つまり「マーケティングを行う側もよく自社のことをわかっていない」という意味だ。

彼らは逆に自社のことを知りすぎて、客観的な視点で企業を見れなかったりする。
だからこそ、客観的に自社を分析して、「顧客にどういう価値を与えられるか」を考える必要がある。





◆複雑ポイント3:人はそれぞれ違う


当たり前のことだが、人は生まれた場所も、育った環境も違う。

なので、顧客を調査すれば様々な意見が出てくるし、要望のレベルもバラバラだ。

ただ企業はこの中で限られた要望を選んで満たしていかなくてはならない。

なぜなら、全ての要望に応えようとしたサービスは個性を失い、結局誰にも刺さらないサービスになるからだ。

このバラバラの要望を整理し、本質的な要望(ニーズ)を見出して、
それに答えていく必要があるのだ。





ここまで色々説明したきたが、まとめると

「顧客の要求はフワフワしてて、バラバラだから、整理してから、満たしてあげましょう」
ということが「マーケティング活動の必要性」だと考えた。

勉強していくと「3C」だの、「セグメンテーション」だの、「SWOT」だの難しい方法論がいっぱいでてくるが、
これらは顧客の要望を「洗い出し」て、「整理する」手法にすぎない。

だから難しく考えなくていいんだな、と感じた。

これからマーケティングを学ぶ人(とくに分析の部分)は、自分が今やっていること、学んでいることが「情報の洗い出し」と「整理」のどちらになるかを意識しながら行えば、習得スピードが上がるんじゃないかな?と感じた。

手法ばかりが先走り、本質的な理解を怠ってはいけないと感じた日だった。



◆補足
今回は特にマーケティング活動の中でも「分析(リサーチ)」の部分について焦点をあてて話している。
理由はこの「分析」のフェーズが、現代で言われている「マーケティングを行う」ということの重要な点だと感じたからだ。

マーケティングが昨今日本でも注目視されている理由の一つとして「顧客が良いと思うものを売る」という「マーケットイン」の考えの重要性が歌われていることから、「顧客を知る」という分析の部分が重要な点であり、「マーケティング活動の必要性」の答えになると考えた。